これまでは歯周病とはどんな病気かをお伝えしてきました。放置すると歯が抜けてしまう、ということも。でも、本当の怖さはむしろここからです。
何かの病気になった場合には、合併症に関しても同様に注意していくものですよね。お口の感染症も例外ではないのです。糖尿病の合併症で歯周病を心配されることがよくあるようですが、最近ではその逆も起こりうるということがわかってきました。他にも心臓病や動脈硬化、肺炎、さらには脳卒中など、まさに全身に及ぶほど怖い病気なのです。
合併症は、全身の病気だけではありません。妊婦は危険因子がただでさえ多くなるのですが、妊娠中の血液中歯周病菌の炎症反応が子宮を収縮させたり、胎児の成長に影響を与えることがあるそうです。さらに、歯科医のお話では、歯周病による早産のリスクは、歯周病でない場合の約7倍もあるとか。
妊娠中は、母子ともに健康でいるために、体だけではなく、お口の健康にも十分に気をつけたいものですね。
女性、特に閉経後の方に多く見受けられる骨粗鬆症。骨粗鬆症は、歯槽骨を含む顎骨の骨密度も例外なく低下させてしまうそう。歯周病になってしまった場合には歯槽骨吸収がより強いことが分かっていて、歯周病の進行のリスクとなることが指摘されています。閉経後女性の骨粗鬆症の主な原因としては、カルシウム不足と、骨へのカルシウムの取り込みを調節する女性ホルモンであるエストロゲンが閉経に伴って低下することです。
このように特に女性の方は、骨粗鬆症の予防のためにも、歯周病の進行予防のためにも、カルシウムやカルシウムの吸収に必要なビタミンDを適量摂取することが大切なのです。